7月から研修に来ている山口さんが年間お届け米のレターを書いてくれました。
山口さんの研修は本日で終わり、今後はご自身の農園をスタートさせます。
以下山口さんの文章です。
7月からてらぼら農園さんでの研修を始めて半年が経ち、畑や田んぼの土は自分が住んでいる地域では見られない立派な霜柱が現れました。同じ恵那市内でもこんなにも風土の違いがあるものだなと、そして秘境感に溢れた串原で農業を営んでいる桝本さんは改めて逞しい人だなと。
現在、私は就農に向けて準備中で今まで作物を育てた経験と言えば数年の家庭菜園程度の知識だったので、農家さんからちゃんと学ばないといけないと思い、研修先を探していたところてらぼら農園さんに行き着きました。というより恵那市で研修を受け入れているのはここだけでしたけど。
キャンプ場も経営しているという事にも興味があったので研修前に見学させて頂いた際、
農園の名前となったお家や桝本さん夫妻、周りの環境も気に入り何の迷いも無く研修をお
願いする事に決めました。農業だけでなく自然の豊かさを享受した暮らし方が、自分の志すものと通じるところがあるかもしれないと。唯、豊かさ過ぎて獣害対策も大変ではありますが。
研修の前半は、野菜中心の作業でした。化学肥料、農薬を使わなくても立派に育った畑を見て驚きました。家庭菜園で自分が育てた野菜と違うなと。栽培方法や栽培管理など自
分が知らない事をいろいろと教わり、その中でも「引き算」の考え方というのに感心しました。桝本さんほぼ一人で広い畑を効率良く栽培維持していく工夫や知恵を教えてもらいました。お米の発送を手伝う事もあり、お客様一人一人の要望にあった精米を丁寧にこな
して米袋に入れ、手紙と共に箱詰めする一連の作業はお米を待っている皆様を大切にしている実感がありました。秋になりお米の収穫が始まり、私にとっては人生初めての経験でした。途中コンバインのキャタピラが壊れ、人力で刈ったり1条刈りの小さい機械を使ったりといろいろな経験をさせてもらいました。そして機械の力はやはり凄いなと改めて思いました。
私の農業方針は地域の活用されていない資源を使って堆肥を作り、その堆肥を主な肥料として野菜栽培を目指しています。てらぼら農園さんでの経験を活かして、桝本さんの想いを少しでも畑の中で表現できたら良いなと思います。
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