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狩猟の話

teraboranoen

狩猟の話は命の話にもなるので、なかなか気軽に想いを載せれずにいましたが、

とても大切なことなので今回じっくとブログを書こうと思いました!


てらぼら農園は恵那市串原のずいぶんと山深い小さな集落の中にあります。


夏野菜がたくさんとれる時期は、山の動物たちも里山へめったに降りてきません。

それは、山の中にもきのこや木の実、下草などが実り、動物たちが山で生きていくことができるからです。


冬になると山に食べ物がなくなり、里山へ降りてきて畑の野菜などを食べてしまい、

それが獣害となってしまっています…


就農してすぐにわな猟の資格をとりました。

そして狩猟の期間(11月〜3月)には里に檻をしけかて、里に降りてくる動物だけを捕ります。

(ここ串原は天然記念物のカモシカも多く生息しているため、カモシカやたぬき、きつねが檻に入ってしまった場合は逃しています)


本来、人は里で暮らし、動物は山や森で暮らしてきました。

しかし、戦後の日本の山々は、木材確保のために国策で広葉樹を伐採し杉や檜をたくさん植林し、

今ではほとんどの山がスギ・ヒノキの針葉樹の森になっていますよね…


てらぼらの森も山栗や山柿、どんぐりが実るならの木などの広葉樹は少なく、ほとんどが針葉樹の森です。


整備の行き届いていない針葉樹の森は密植となり、

光が入らず下草が生えづらくなり、草食のカモシカやニホンジカはたべものに困り、

人里へ降りてくるという悪循環な状況が起きています。


日本中の里山でおきている獣害問題は、もともとは人間たちが針葉樹を植林しすぎたことが原因の人災なのだと思います。


「動物たちは人が怖いけど、食べるものがなく仕方なく里に降りてきている」ということを心に強くとめながら、わなを仕掛けています。

てらぼら農園では、山の中で暮らす動物までは捕まえず、里に降りてきた動物のみを仕留めています。


また、間伐などの山の整備が動物たちにとっても里に暮らす人たちにとっても大切であることを多くの人たちにも知ってほしいと思っています。

林業の役割の大切さも農家になって改めて感じ、就農してからチェンソーで木の伐採も自分たちで行うようにもなりました。


山を守っていくため、里を守っていくため、間伐も狩猟も農家の大切な仕事だと思っています。


仕留めた命は、肉にして、感謝して最後までいただきます。

とても大切なことなので、我が子たちにも最初から最後まで見せております。


人と動物が本来のあるべき暮らしができるように…

これからも山を整備し、狩猟を続けていきます。


 
 
 

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